当社の特徴・強み

設計・3DCADデータ化からお手伝い

製造現場の技術者達は、図面という「情報」からカタチのある「現物」を作ります。したがって、一般に加工依頼をするときには、「図面」は必須です。

しかし、「図面はないがつくりたい」ことはあるものです。つくりたいニーズがあるけれども、その人が設計図を描けることはむしろ稀です。

誰かが、ほしいモノのニーズと、満たしていなければならない要件や前提条件をヒアリングして、工業の世界の言葉に通訳しなければなりません。つまり設計者は、ほしい人の要望をものづくりの技術者に伝えるための翻訳者なのです。

今野製作所は、完成した図面から加工のみを請け負うだけではなく、設計をするところからサービスを提供します。お客様の構想をものがつくれるレベルの設計図面へ。お客様に基本設計がある場合は、加工用の詳細設計に展開します。

ものづくりを設計からお手伝いできることが、当社の強みです。

最適な製造方法をご提案

当社では設計~製造プロセスを、自社内または連携グループ内で一貫したものづくりをしています。機能(F)、品質(Q)、コスト(C)、納期(D)の70%は設計段階で決まると言われている通り、つくる段階のことを十分に設計に折り込んでおくことが、最適な価格、納期を実現するうえで重要になります。もちろん、品質や機能は、お客様の使用目的や使用条件に適っていないとなりません。不必要に過剰なスペックで設計してしまうと、値段が高くなってしまいますし、製作に時間を要することにもつながりかねません。逆に、要件を満たしていないと、たとえ低コストで製作できたとしても、使用に耐えない、期待していたモノと違ったということになり、無駄な出費となってしまいます。

また、製作数量も作り方を左右します。十分な数があり繰り返し需要があるものは、金型コストをかけてでも、量産的な作り方でメリットをだせることもありますし、単品・少量であれば、それにふさわしい製造方法を選択します。

お客様の要望に応じて、最適な機能・品質・コスト・納期を実現すべく、最適な製造方法をご提案いたします。

複合的なものづくりサービスをワンストップで提供

当社は板金・溶接をコア技術とし、旋盤・フライス加工などの機械加工といった少量生産向きの金属加工を守備範囲としています。裏返しますと、鋳造・鍛造・プレス加工等、量産に適した製造方法については、守備範囲外です。つまり大量生産するもの以外の、少量・個別生産すべき金属加工製品であれば、一通り幅広く対応ができます。

特に得意なのはステンレス材料を用いてつくる製品。錆びを嫌い衛生的な環境で使用される、理化学機器・装置、研究・実験用具、工場内の備品等です。こうした製品をつくるために必要となる、金属加工以外のアクリル板等の樹脂製品、パッキン等のゴム製品、蝶番や取手、キャスターなどの規格化された要素部品の組み込みなども、必要に応じてワンストップでお引き受けすることができます。

金属加工を中心とした複合的なものづくりサービスをワンストップで提供できることが当社の特徴です。

設計データ・製作履歴を保存

自社設計は原則として3次元CAD(Solidworks)を用いていますが、もちろん紙ベースの2次元図面も設計記録を、データベース登録して製造記録とともに保管管理します。設計データから作られる加工データ(CAM)も含めて、設計データは重要な資産です。今野製作所では、個別受注設計生産であっても原則として10年間は、設計データを保存しています。このため、たとえば「3年前に製作したものについて一部仕様を見直して再製作したい」といったリピート製作のご要望に対しても、最小工数で設計対応することが可能です。

また、職人の高度な技能に頼る溶接工程においても、材料毎の標準溶接条件や出来映えサンプル映像等を、データベース化しており、職人による品質や外観要件のバラツキを最小化する最先端の取り組みをしています。

設計や製造に関わる情報をデジタル化して再利用することで、常にお客様の期待に高いレベルで応えられるよう努めてまいります。

長期に渡って安心のお付き合い

今野製作所は、お客様と末永いお付き合いをいただきたいと考えております。ものづくりの現場を担う技術者は、時間をかけて技術を磨き、蓄積してきた技術をさらに発展させています。

ニッポンの優秀なものづくりを現場で支えてきた熟練職人が、いま次々と現場を去っています。「熟練職人が引退をしたら技術力が落ちてしまった。」という声を聴くこともめずらしいことではありません。

そうした中で、次の世代を担う「明日のマイスター」を育てることも、私たち製造業の使命です。技術・経験を引き継ぎ、日進月歩の新しいものづくり技術も柔軟に取り入れながら、お客様へのものづくりサービスをよりレベルアップしながら継続していくことが、もっとも重要なことだと考えています。

今野製作所では、ベテラン、中堅、若手と各世代がバランス良く働いており、設計主体の技術者と現場主体の職人が、一体となってものづくりに向き合っています。ベテランは希望する限り長く働いて培った技を発揮し、若手はそれを継承しつつ、新しい技術に取り組むことで、将来にわたって安心してものづくりを任せて頂く体制を築いてまいります。

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